あの!天下の!集英社様から毎週月曜日に発売されている!『週刊少年ジャンプ』にて1990~1999年に連載された作品達の原画やら何やらが展示されるというヤバイものが現在開催中なのでプレ公開日の3/18(日)15:00回で行ってきたのだが、帰宅して興奮気味に話しても妹が「はあ」「へぇ」「ふーん」しか返してくれないのでここで語る(※長い)。
創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展Vol.2
会期:2018年3月19日(月)から2018年6月17日(日)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
昨年は第一弾1980年代掲載作品の展示で、世代がずれている(80年代生まれなので地球上に存在はしていたが文字が読めない人類以前の何者かだった)ため静観していたのだが、続く第二弾は1990年代と予め告知されていたのでドンピシャ世代の我々は1年間かけてウォームアップし続けていた。
90年代のジャンプといえば最高発行部数653万部という驚異の売上を誇っていた黄金期。
653万人が読んでいたのではない。653万部売れていたのだ。
一家で1冊買えば家族全員が読む、クラスで1人が買えばクラス全員が読む。そういう時代だ。
つまり日本列島に在住する日本語話者でジャンプを読んでいないホモサピエンスはほぼ存在していなかった。
そういう時代を我々は生きたのだ。ジャンプにより育ちジャンプにより人格形成された。
日曜深夜(日付変わって月曜AM3時)には親に見つからないよう窓からこっそり家を抜け出してコンビニに深夜0便で入荷されるジャンプを買いに走ったし、土曜日フラゲ組はクラスの英雄だった。
(00年代になると印刷所の水曜夜フラゲスキャンやら嘘バレコラ合戦などが始まるがそれより昔の話)
ドラゴンボール、幽遊白書、アウターゾーン(エロかった)、地獄先生ぬ~べ~(エロかった)、I's(エロかった)、忍空(アニメは話が全然違った記憶)、こちら葛飾区亀有公園前派出所(いつ読んでも安定の面白さ)、ジョジョの奇妙な冒険(初めて買ったジャンプで第5部連載中だった)、変態仮面(印象が鮮烈すぎたが1年間しか連載していなかった事実!)、ジャングルの王者ターちゃん、マキバオー、ボンボン坂高校演劇部(観月さん好き!)、すごいよマサルさん、封神演義、るろうに剣心、遊戯王、、、こうして作品名を列挙するだけでもどれだけヤバイ時代だったかがお解りいただけると思う。
この時代を生きた子どもたちは義務教育の教科書の内容よりもジャンプ漫画のセリフをよく暗記している。
ジャンプ展Vol.2は是非同じ時代を生きた仲間達と一緒に行ってみてほしい。
驚くほど全員が台詞を暗記しているので必殺技名を叫び合うだけで2時間があっという間に過ぎる。
5名で行ったのだが、帰国子女が1名いたため(自分も帰国子女だが)、アメリカで見ていた英語版の必殺技名をGATOTSU ZERO STYLE!!!!AHHHHHHHHH!!!!!とか叫び出すので腹が捩れるかと思った。
プレ日の午後だったから人少なくて他のお客さんと見てるコーナー被ることなくゆったり見られて良かった。
開催場所は六本木森ビル。
遊戯王オタはコナミカードゲームステーションのお蔭で六本木という土地に耐性がついているのでお洒落な雰囲気にも気圧されず会場へ突き進む。
まず、入場前に試写室に入れられて映像を見せられるのでタイミングによってはその手前で待機時間が発生するのだが、壁一面に貼られている歴代ジャンプの切り抜きページのお蔭でもうこの空間で永遠に待っていられるわ状態。
で、映像を見る。ぎゃー!!!なんか立体に見えるぅぅぅぅ!!!!
ネタバレなので映像の詳細は省くがこの先続く展示への期待が高まり過ぎてこの時点で既にテンションがやばい。
入場するといきなりドラゴンボール!!!!
ちょっと、待って、心の準備が。え、いきなり神の中の神きちゃう?鳥山明神だよ?
いきなり神の原画?暗闇から突如眩しい光の空間に放り出されるかの如く眩しくて目が慣れない。
トーンをなるべく使わないことに定評のある神、背景の巧さは勿論なのだが効果線がべらぼうに巧い。
そして修正痕がほぼない。
荒木飛呂彦がインタビューでも語っていたが、陰影なしでシンプルな線のみで筋肉を描けるのが鳥山明。
神なのでは…?
市販のケント紙でなくBIRD STUDIOと印字された専用原稿用紙に描かれている。
鳥山明といえばメカが巧すぎることにも定評があるのだが乗り物が登場する絵は1枚のみでもっと見たかったかな、後半展示内容入れ替わるらしいのだまた行かねば。
ドラゴンボールの展示見てると続くジョジョがチラッチラ見えてる。
ねぇ、最初っからクライマックスすぎない?もうここで息絶えるのでは?
ジョジョは心臓に悪いのでこち亀ルームへ。
時代時代でそのときの最新の話題をネタをし続け休載もしなかった化け物漫画。
どうやって週刊連載していたのか1週刊の生活サイクルが謎すぎる。
アニメ主題歌が流れ玩具も飾られていた。
覚悟を決めてジョジョへ。ジョジョは個別でも展示会しょっちゅうあるので少なめ。
だけど、とりあえずジョジョラーなので全員で原画の前でお祈りポーズになって拝む。
5部のカラー絵あるの堪らん。
花の慶次の絵が細かすぎてジャンプ界のベルばら。これが週刊で描く絵かよ!
で、スラムダンクである。
おいおいおいおい、初っ端からかっ飛ばしすぎだろジャンプ展Vol.2。
実はスラダンを通らないまま今まで生きてきてしまったわたし(日本に居なかったので90年代前半はジャンプ読めなかった)だが、スラダンコーナーの動画が大変よくできていて。
本当に演出が素晴らしくて。見てる間、呼吸止まってた。あれは必見。
タルルートくんも90年代前半?だから読んでないんだよなぁ。
東京大学物語は知ってるんだけど。
他の作家に比べて修正跡が生々しい。めっちゃ描き直してる。
幽遊白書コーナーでは冨樫のインタビュー映像が流れていて、「税金で70%取られていた」「女性にウケていることはわかっていたからイケメン描いてたけど描いてて楽しかったのはこの戸愚呂(弟)」とか自由にぶちまけていた。
H☓Hについては「死ぬのが先か完結するのが先か、終わらせないとは思っていなくはない…」みたいな、頑張って!!!
とりあえず女5人、「結婚するなら桑原でしょ!!!」で一致団結しながら原画拝んだ。
その後も次々と襲い来る神々の原画のレベルが高すぎてやばい。
アニメ化された作品はOP映像も流れているのだが90年代アニメ化された作品多すぎない?
封神演義コーナーに流れていたOPが現行アニメのやつで…。
「アニメ化なんてされなかった!!!!!!!!!!!!!」と言い張る。
現在進行形でアニメ…じゃないイメージビデオ放映中の割にこじんまりとしたコーナーだったのだが、展示原画がよりによってその1枚?!!!という1枚で、「推しが~~!!!!推しが死ぬシーンンンンン
!!!!!!」と発狂し始める約1名。
そして、我の一番のお目当てである遊戯王コーナーである。
遊戯王は豪華に丸々1室専用部屋が設けられている。
絵が…絵が巧い…。圧倒的に絵が巧い。
やっぱり修正跡はほぼないのだが、唯一超名シーンである「城之内くん大好きだ」の遊戯の口の下に修正跡があって友達が「これって遊戯の口を開けるか閉じるか悩んだ跡かなぁ?」って。
お前~!お前!それ!!!それな!!!!!これだけで涙腺決壊だわ。
で、ジャンプの粗い紙やちっちゃいコミックスではよく見えない微妙な線で遊戯が唇噛み締めてるってのが判るの。
泣いた。。。泣くでしょこんなん。遊戯王部屋2周ぐるぐるして噛み締めた。
各キャラのパネルの下にOCGも飾ってあったのだが、海馬www何でそのカードwwwww
原作初期ではそのイメージ強いか。デッキ破壊ウイルス新規も出るし、おめでとう!
高橋和希描き下ろしver.の青眼やブラマジのカードもショーケースの中に展示。
勿論俺の青眼デッキは絵違いで3枚入れてるぜ☆
ガラスケースの中にDM4のカセットも。持ってる持ってる。DM1~8まで全てクリアしたよ!
るろ剣部屋が一番金かかってそうなオブジェクト配置だった。和月は許されたのだ。
実写版牙突ネタだけでゲラゲラ笑えるが斎藤一は好きだよ。志々雄様の次に。
写真撮影が許されているスポットは少ないのだがマサルさん部屋のメソかわいくて撮りたかった。
原画だけでなく、巻頭のゲームソフト特集などもあり、クロノ・トリガーが発表されたときのDQとFFがタッグを組んだ!という夢のようなワクワク感が半端なかったことなどに思いを馳せていた。
横山智佐がいた頃のジャンプ放送局も懐かしい~。
騒ぎ続けて出口に辿り着いたら2時間経過してた。
「ここから出たらもう戻れません」という先に物販コーナーがあるのだが、
ブルーアイスのプレイマットが!!ぜ……ぜん…め…めつめつめつ…
![]()
他のグッズは余裕ありそうなのにプレマだけが「入荷待ち」。
千年トランプは大量にあったので買ったけど、プレマがショックすぎて他見るの忘れてた。
ジョジョの切手シートぉぉぉぉ。
![]()
そんなこったろうと思った!!!そんなこったろうと思った!!!そんなこったろうと思った!!!
だってしょうがないじゃん!!!チケット発売日の10:00と同時に前売り券買ったんだよ。
そしたら後から物販でプレイマット発売しますって発表されたんだよ。
最初っから知ってたら10:00朝イチ回のチケット取ったっての!!!!
10:00回で買い占められるに決まってんじゃん?転売がコンマイ公式で認められてる遊戯王だよ?
1人5個って何考えてんだよばーか!!速攻ヤフオク出てるしコロス!!!!!
泣いた。家帰ってからも悔しくて泣いた。今打ちながらまた泣くほどに悲しい。
青眼の白龍3枚入れたデッキ提示しないと買えないように制限設けて欲しい。
スタッフさんに聞いたら「次回入荷未定」「取り置き不可」「通販なし」「買うためにはまた2千円払ってチケット買って物販コーナー来てそのときあれば買える」って。ハードル高すぎない?
確実あるっていうなら再度2千円払ってでもくるしかないけど、あるかどうかもその場にならないとわからないのに毎回2千円払い続けるの?泣くわ。酷すぎる。
すっごく楽しかったジャンプ展の最後にワンキルされてLP0。
LP0でそのまま出口目の前のジャンプカフェへ。
空いていたので並ばず入れたし、好きなテーブル選べたので幽白テーブルに。
フリーザ様のパフェとテーブルに描かれた絵だけで永遠に遊べるwwwww
インスタ映えするメニューの数々はInstagramに上げたから見てくれ。
安西先生をタプタプできるプリンも有り。
動画撮るために激しくタプタプし続けた友人の安西先生崩壊。
夜景(ジャンプカフェからばっちり東京タワーが見える)を楽しんだ後1Fに降りると、今度はジャンプ図書館(期間限定)がある。
なんと、過去50年分の週刊少年ジャンプが無料で読み放題という天国のような施設。入場も無料。
混雑時は30分間だけということで入館時間が書かれた札をぶら下げて入ったが夜はもう空いていたので閉館まで居座れそうだった。
友達は歴代推しが死ぬ号を探し求めて彷徨っていたが、わたしの狙いはズバリコミックス収録時には修正されてしまったコマの本誌掲載時の絵を拝む!こと。
これは己の記憶力の執念である。
まず狙うは遊☆戯☆王の古代エジプト編で初めて神官全員が見開きページで登場した号。
初登場時なぜか神官セトだけが肌にスクリーントーンが貼られておらず色白だったので当時2ちゃんねる本スレでは「社長前世でも孤児だったのか?」と予想が盛り上がりまくったものだ。
次週ジャンプではしれっと褐色肌にされていてカズキングの中で何らかの設定変更があったと思われる。初期構想ver.も読みたいな~。
無事見つけたよ!館内接写禁止だからその号が見たい人は自分で探してみてね☆
続いて、るろうに剣心京都編瀬田宗次郎の過去回想シーンで軒下から生首が転がってくるシーン。
ジャンプ発売直後にあの酒鬼薔薇事件が発生し、以降ジャンプでの修正基準が厳しくなった。
コミックス収録の際には当然修正された問題のコマ。
が、このシーンが載っていると思われる号だけがいつまで待っても棚に戻ってこなかった。
もしかして本当に最初から置いてない可能性も???
幽遊白書最終回の後、穴埋めなのか2号連続で幽白特集ページがあったことを記憶している方はいらっしゃるだろうか?その号も勿論見つけ出した。
コミックス絶版で復刊もないであろう遊戯王作者が別ペンネームで連載していた『天燃色男児BURAY』掲載号も揃っているから読める!
遊戯王連載終了後に描いた読み切り『DRUMP』(コミックス未収録、以前はスタジオダイスのサイトに載せていたがそのサイトも今はない)掲載号も読める!
作者の巻末コメントも読めるし、お宝すぎて一生この空間に居たい!!!
大満足のジャンプ展Vol.2~ジャンプカフェ~ジャンプ図書館。
ジャンプ展Vol.2正式な初日は昨日3/19(月)~なので行こうか迷ってる方は是非!!!
展示初日である昨日、街頭で号外が配布されたので定時上がりダッシュで新宿と秋葉原回ってもらってきた。
吉祥寺は反対方向過ぎてタイムアップ!!!
海馬コーポレーション株価大暴落!!!の号外。
早速フリマアプリで出品されまくってるけど、渋谷→新宿→秋葉原→渋谷の交通費かけて雨の中走り回ったことを考えると送料込で1000円って別にあれだな…いや、わたしは売らないけど、でもなんか次回逃したとしてもそんなもんで買えるのか。うん。
号外多めにいただけたので、これからジャンプ展行かれる方で遊戯王プレイマット(1700円)代購してくださる方いらっしゃいましたら御礼に1部(遊戯王/DB/スラダンどれでも全部でも)差し上げます。
ブルーアイズプレマ・・・(切実)。
受け渡しはデュエリストなら遊戯王の日(都内~神奈川カードショップ、六本木CGS)などイベント時に、JR渋谷駅なら平日18時前後直接受け渡し可能です。